生産技術

神谷商会の「ものづくり」の能力をさらに強化・発展させるのがミッション。

神谷商会の「ものづくり」の能力を
さらに強化・発展させるのがミッション。

  • 鈴木 久裕 Suzuki Hisahiro
  • 製造部 部長 兼 製造グループ
    グループリーダー / 経済学部卒
  • ※部署名は取材時(2018年10月)のものです

― 入社のきっかけ、配属後のキャリア
入社後は、営業として全工程に関わりながら仕事を学ぶ

私が就職活動をしたのは、社会がまだバブル景気のただ中にある時期で、隔世の感がありますね。特に商社にこだわりを持っていたわけではありませんが、当時の就活市場では「やりがい」が重要なキーワードとなるなど、自分の才覚でやれることが広がる神谷商会のような会社に関心が向かいやすかったのかもしれません。

入社後は営業分野に配属されました。当時の神谷商会も、若手に早いうちから重要な仕事を任せる気風だったので、私も大いに鍛えられました。その頃は現在と比べると業務が未分化で、営業担当が一連の工程に全て関わる度合いも強かったですね。システムもありませんし、携帯電話もメールもない時代でしたが、工夫して仕事をこなしていました。

― 現在の仕事内容や、会社の雰囲気
製造現場の改善や生産管理ノウハウの蓄積が新たな業務

2017年に製造部が新設され、私がそこを見ることになりました。神谷商会は「商社×メーカー」であることを標榜していますが、メーカーとしての能力をより整備・強化するための動きです。私の仕事も営業時代とは様変わりして、設備導入や製造現場の改善による生産効率の向上を考えたり、採算性をチェックしたりと、いわば「工場をいかに有効に稼働させていくか」というテーマになりました。今までは、取引先様(協力工場)の技術力の豊富さが神谷商会の強みでしたが、今後はグループ内の技術力も武器にしていきたいですね。

産業機器フェアのような展示会に行っても、営業の頃とは視点が変わりました。以前は「どこか提案できそうなところはあるかな」という目線でしたが、今は「使えそうな技術や製品はあるかな」といった具合です。

― 仕事の醍醐味・やりがい
ものづくりは奥が深い。専門家の知恵に学ぶことは無数

営業の醍醐味は、案件の最初から最後まで立ち会えることでしょうか。「新規開拓~引き合い~見積り~受注」の入り口だけでなく、「製品立上げ~品質管理~仕入先様との交渉や納期管理」の製造フローも見ますし、その後の「納入~売上回収~与信管理」も営業の役目です。仕事の「部分」ではなく「全体」を見通せる充実感は、大企業ではおよそ体験できないものだと思います。

製造部門でも、外注が必要となる作業では、「案件ごとに適切なパートナーを選定して、組み合わせる」という営業時代に培ったノウハウが生きています。各分野の専門家と話すたびに、まだまだ自分たちの知らないことばかりだと痛感します。一例を紹介しますと、ある部品の洗浄に長い間手を焼いていたことがあります。仕入先様でその話をしたら、「使ってみてください」と、私の知らない溶液のボトルを渡してくれました。試してみると、驚くほど部品がきれいになったのです。こういうことが無数にあるので、ものづくりの世界の奥深さを改めて思いますね。

― 今後のテーマ・後輩へのメッセージ
神谷商会で仕事をするには、
人とのつながりを大切にすること

私自身のミッションとしては、やはりグループ内における製造技術や生産管理体制を強化して、営業に充実した支援を提供することですね。ものづくりを肌で感じる環境に異動してみると、MCプログラムや治具設計など、さまざまな学ぶべきことが見えてきます。

また、神谷商会で仕事をしようと考えてくれている後輩には、「人の話をよく聞き、自分の頭で考えて行動しよう」「ネットだけでなく、リアルな世界で人と人とをつないでいこう」というアドバイスを贈ります。神谷商会の仕事は、さまざまなノウハウから成り立っていますが、社内の情報には限界がありますし、ネットで探すだけでは本当にコアな知恵は手に入らないことも多いです。商社であれメーカーであれ人とのつながりがとても大切であり、「どれだけたくさんの人に出会えるか」がひとつのキーだと思っています。

Off Time

肴づくりに腕をふるって、お酒の時間をますます愉しく
お酒は人生の友です。肴づくりにも凝っていて、休日は食材を探しに行くところから楽しんでいます。最近はスーパーでもかなりおいしいものが買えるので、うれしいですね。もちろん、調達も加工も自分でしていますよ(笑)。お酒ごとにいろいろと合わせて作りますが、たとえば日本酒であれば、スーパーのお刺身をちょっとひと手間かけて、「鯵のなめろう」なんて良い感じですね。